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もう「広告」と呼ぶのはよそうか。—『クチコミの技術』を読んで

2007年04月04日 お知らせ

コグレ(マサト)さん@[N]ネタフルと、いしたに(まさき)さん@[mi]みたいもん!の共著「クチコミの技術」を遅蒔きながら読み終わりました。『Cluetrain Manifesto(書籍邦題は「これまでのビジネスのやり方は終わりだ
†あなたの会社を絶滅恐竜にしない95の法則
」)』や『Naked Conversation(邦題:「ブログスフィア†アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち」)』の系譜に連なる正統派の一冊、との印象を抱きました(『クチコミの技術』についての書評は、すでに有力ブロガー各氏が公開されていますので、もっと詳しく知りたい方は、版元である日経BP社の専用ブログなどから、これらの書評にアクセスしてみてください。

それにしても。
この『クチコミの技術』には「広告に頼らない共感型マーケティング」という副題が付されています。そしてAMNは、著者である御両人の活動を支援する手段として、「本丸」ともいえる[N]ネタフルと[mi]みたいもん!に「広告」枠を設け、そこに広告を配信することを生業としています。何たる矛盾!

「個」がこれほど重要になっている時代に、不特定多数の相手に向けて同じメッセージを発することには、もはや限定的な意味しかない(受け取る側の立場にたてば、基本的には誰しも「名もなき大衆」のなかの一人としてよりも、自分という「一人の人間」として認識され、扱われたほうが嬉しいはずだから)・・・そんなふうに考えている者としては、別にもう「広く告げる」ことを目的としたサービスを商うこともないか・・・という気もしなくはありません(むろん、ネットベースのクチコミがきちんと機能すれば、「広く告げる」ことも含めて以前には望めなかったような成果が収められるのは、『クチコミの技術』のなかで具体的に語られていることですが)

AMNの扱う商品が「広告」ではないとした場合に、ではいったい何と呼べばいいのか?

BonB広告などが狙いとしているのは、一方的に「広く告げる」ことを意図して出されるメッセージへの誘導ではなく、「井戸端会議へのお誘い」とも言えるものです。その点を加味し、かつそれらしい名称を付けるとすると、たとえば『ITC』(”Invitation to Conversation”の頭文字)などが思い浮かびますが、これもまだしっくりと来ませんし、それで良いのかどうかについても自信も持てません。

とりあえずなにか良い代案にめぐり会うまでは「広告」商品という呼び方を続けますので、これっ!という名案を思いつかれた方は気軽にトラックバックでお知らせください。