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ブログは企業と顧客を隔てる「膜」に穴を空ける。

2007年06月13日 メディア掲載情報

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先ごろ開催された「Business Blog & SNS World 07」で、「ブログ・SNSビジネス活用の最新トレンド」と銘打たれたパネルディスカッションが開催され、AMNからは徳力さんが参加しました。その模様がCNET Japanに掲載されましたので、ご紹介します。

ブログ・SNS:“ITコンシュマライゼーション”というパワーシフト

徳力氏は、外向きのブログについて「ブログを対社外への情報発信に活用すると、一個人が自身の言葉で読者やクライアントに直接語りかけることが可能となる。また、トラックバックやコメントなどの双方向性の機能は読み手との間にフラットな関係性を構築することができる。これは、従来の情報発信手法であったメールマガジンなどと比較した際の大きな優位点だ」と、その有効性を強調した。

さらに徳力氏によれば、ブログは商品のプロモーションにも有効活用でき、通常の広告には載せられないような詳細情報の発信など“顧客のハートをブログでつかむ”プロモーションの成功事例も多数出てきているという。

ブログのビジネス活用といえば、少し前に米国のブログ「gapingvoid」に興味深い記事が掲載されていました。日本語訳がありますので、一部紹介します。

ビジネスブログの価値:企業の成長はさらなる効率化ではなく、人間化によってもたらされる

6.ビジネスブログがうまくいくのは、会社を人間的に見せることができたときだ。「穴の開いた膜」という投稿でも書いたが、企業は顧客(外部市場)の会話が社内の会話(内部市場)と一致する状態を理想としなければならない。顧客が夢中になっているものに企業も夢中になるべきだ。これを「一致(alignment)」と呼ぶ。そのよい例がAppleだ。Appleの連中はiPodをクールだと思っている。顧客もしかり。彼らは「一致」している。

問題は、企業と顧客が一致しなくなった時だ。企業が自社の製品をほめたたえ、消費者が最低の商品だと言い合う時、深刻な不一致が起きる。

では、不一致を避けるためにはどうすればいいのか?

答えは企業と顧客を隔てている「文化の膜」にある。この膜にたくさんの穴が開いているほど、企業と顧客、内部と外部の対話は容易になる。両者はよりそい、同化するようになる。

そしてブログほどうまく、この膜に穴を開けることのできるものはない。

7. ブログを書くということは大衆にリーチすることじゃない。新たな販路を作り出すことでもない。ブログを書くということは、「スマートな会話」を生み出すことだ。

なぜ失敗する会社と成功する会社があるのか。成功する会社は、顧客とスマートな「会話」をしているからだ。(中略)

ブログを使えばスマートな会話を安価に、しかも即座に始めることができる。いったんブログが動き出せば、その会話はビジネスのあらゆる領域に広がる††広告、PR、そして企業広報の領域にも。

ブログは「カンバセーショナルメディア(会話型メディア、対話メディア)」ともいわれます。AMNが提供している広告サービスのひとつに「ブログ・オン・ブログ(BonB)広告」がありますが、これは企業のビジネスブログの最新記事のヘッドラインをAMNのネットワークにご参加いただいているブログに配信することで、こうしたブログの読者の方々と企業のビジネスブログの接点を生み出そうというものです。「カンバセーショナルメディア」としてのブログの特性を考えると、BonB広告は読者と企業の間の継続的な「会話」あるいは「関係性(つながり)」を生み出す機会を提供するものだといえるかもしれません。