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2011年6月25日にあきみちさん(Geekなぺーじ)の書籍(共著:あきみち さん、空閑 洋平さん)がオーム社から発売になりました。タイトルは「インターネットのカタチ もろさが織り成す粘り強い世界」です。
≪あきみちさんからのコメント≫
この本では、過去に実際に起きた「インターネットが壊れて復旧した」事件を端緒に、「粘り強いが壊れやすく、壊れやすいが粘り強い」という視点でインターネットの形を探っていきます。
インターネットを構成する基礎技術TCP/IPを解説した書籍は非常に多くありましたが、そのTCP/IPを使ってインターネットがどのように運用構築されているのかに関しては、あまり知られていません。これまで、本書のような内容は通信事業者やISPなどインターネットの運用に関わるエンジニアだけが知るような世界でした。本書は「TCP/IPを知っていてもインターネットはわからない、一方でインターネットを知るにはTCP/IPの細かい話を全て知る必要もない」という思想です。
さまざまな規模で絶えず起きている水面下の活動を切り口に、現状のインターネットがインターネットとして機能している不思議さを共有しつつ、マクロな視点から見たインターネットの形を教科書臭くならないように読み物として解説していきます。
最近の事件としては、たとえば、今年に入ってからエジプト全体が「インターネットから離脱した」という事件と、それがどのように観測可能であったかや、中国のネット検閲の仕組みなどを「インターネットと国境」として紹介しました。
物理的な構成に関しては、台湾地震による光海底ケーブルの損傷とその影響や、その他、物理的な障害がインターネットに与える影響を紹介しています。
商業的なネットワークとして階層化されたお金の流れと、それに従ってインターネット網が構成されることによる通信の集中や寡占化の流れも解説しています。
草稿の一部、目次、参考文献(360件)、その他情報を以下のURLで公開しています。
http://www.geekpage.jp/blog/book/fragile/
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みなさま、どうぞよろしくお願いします!