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【エイプリルフール・アワード企画】第3位のグーグルインタビュー

2010年04月21日 お知らせ

 AMNでは、4月1日限定で日本国内のエイプリルフール企画を収集・投票する「エイプリルフール・アワード2010」を実施いたしました。

「エイプリルフール・アワード2010」受賞サイトが決定しました
https://agilemedia.jp/blog/2010/04/2010_1.html

 各社がたった1日のために趣向を凝らして展開するこのエイプリルフール企画を1日で終わらせてしまうのは忍びない。ということで、AMNではエイプリルフール・アワード2010で1位から3位までのインタビューをお届けします。第1回は「Google日本語入力チームからの新しいご提案」で3位に輝いたグーグルの根来さん、小松さん、向井さんにお話をお伺いします。(第2位のグーグルはこちら
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「Google日本語入力チームからの新しいご提案」を手がけた小松さん(左)、向井さん(右)


AMN:グーグルさんは毎年いくつもエイプリルフール企画を展開していますが、エイプリルフール担当は専門で決まっているのでしょうか?
向井:専門で決まっているわけではないですが、毎年エイプリルフールが近づくと「そろそろ考えようか」と誰かが言い出しますね。
根来:エイプリルフールのミーティングが3月頭に開催されて、そこでエイプリルフールの企画を共有して重ならないようにはしますが、基本的には「こんな企画をやりたい」という企画がチームごと自然に発生するイメージです。
小松:毎年夏に「ハッカソン(Hackathon)」という社内の開発イベントを行なうのですが、そこで出てきた面白いアイディアが実際にエイプリルフール企画になることもあります。今回のキーボード企画は違いますが、2008年の「Google ダジャレサーチβ」なんかはそうですね。
AMN:今回の「日本語入力」ネタを思いついたきっかけは?
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「JIS 第一水準文字がたった1ストロークで入力できる」力作のキーボード
小松:グーグルで提供している「Google 日本語入力ですね。Google 日本語入力では「ユーザーに文字変換の煩わしさを感じさせない」ことをコンセプトにしていて、文字変換の煩わしさを取り払うために「押した文字がそのまま入力されればいいのではないか」という、構想5分、制作1カ月のアイディアです。
向井:市販のキーボードからキートップを取り出し、1つ1つシールをキーボードに貼って作られています。Enterキーなどはその大きさのものがないので、オーダーメイドでできています。
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キーボードの接写画面。Enterキーにはエイプリルフール・アワードのステッカーを貼っていただきました
AMN:かなりの力作ですが、4月1日以降このキーボードはどうなるのでしょうか。
向井:話題になっているのでできれば社内に置いておきたいのですが、業者さんが搬入する時の邪魔になっているのが課題ですね。また、「キーボードも本当に打てるようにしたい」という声もたまにあったりはします。
小松:また、エイプリルフール企画が実際のサービスにつながることも多いんです。たとえば以前の「Google 川柳」や「Google ダジャレサーチ β」などは、漢字から読みを探すという機能を搭載していたりして、そうしたエイプリルフール企画でのノウハウを使って別のサービスに役立てるということもあります。
AMN:来年のエイプリルフール企画のご予定は?
向井:ネタがあればぜひやりたいですね。
AMN:ありがとうございました。